バント



それは日本プロ野球において、欠かせない作戦の一つ。




しかし、私は宣言します。



プロ野球からバントが・・・



なくなる日が来る・・・と



2番打者にバントではなく強打の流れ



ここ2年でプロ野球に新たな変化が出てきています



それは「2番打者にいい打者を置く」こと


2015年ヤクルトが2番川端を採用するようになってから、2番強打の流れが強くなってきました。


そして、2番に打てるバッターを起用することが増えてきました。


2016年、圧倒的な得点力で、リーグ優勝を果たした広島の2番は菊池。


打率は3割を超えています。


横浜DeNAベースターズも、2番梶谷を採用するなど、2番にだいぶ変化が出てきました。




セ・リーグ得点上位3位は、2番にバントより2番に強打


今シーズン、いやここ最近バントの数が減ってきました


ヤクルトでは、川端の今季の犠打は1。


川端に次いで、2番を打った坂口もバントは5


広島の場合は2番菊池のバントが23。


横浜は2番が流動的に動いているが、石川は犠打11


エリアンは犠打3


全ての2番打者のバントを足しても、20ほどです。



かつて、ヤクルトの宮本が60以上のバントを成功させたことを考えると、だいぶ減少しているように見えます。


特に、セ・リーグはこの傾向が顕著。


2番にいい打者を置き、強打で攻める。


これが大きな流れになってきています。



バントよりもホームランで、得点を拡大!!


ノーアウトランナー1塁時の、ランナーの生還


バントの効果は思ったほどではないです。


ノーアウトランナー一塁から、バントをさせた場合、高い確率で2塁にランナーを置くことができます。


それはヒッティングに勝るところ。


しかし、一塁ランナーの生還ということで考えると、その差は1%ほど。


1%の確率で、バントした時の方が、バントしなかった時よりも、ランナーが生還する可能性が高いのです。


「1%でも高いなら、バントの方がいいじゃん!!!」


と思う人もいるかもしれませんが!!


大量得点という意味で考えると、かなり変わってきます。


ノーアウトランナー一塁からの大量得点


ノーアウトランナー一塁で、ヒッティングした場合と強打した場合


一塁ランナーの生還に関しては、上記で述べたとおり。


しかし、ビッグイニングを作るという点ではどうか??


当然強打した方が、多くの点を取れることが明らかになっています。


その差0.3点ほど


多くの点を取るということにおいては、絶対に強打なのです。



ノーアウトランナー一塁は最もヒットを打ちやすい説



これはまだデータがないですが、ノーアウトランナー一塁はかなりヒットを打ちやすい状況なのではないかと思っています。


まず、ピッチャーがクイックモーションで投げること。


これで、球威が若干落ちます。


ランナーなしでは、振りかぶって投げることができますし、ランナー2塁や3塁では、1塁にランナーがいるときほど、思いっきり振りかぶる必要はありません。


しかし、ランナー一塁では、一番速いクイックをしなければならないのです。


打つ可能性が上がると思いませんか??


そして、もう1つの理由は



ファーストがファーストベースにつくこと(守備位置)



です。



ランナー一塁の局面では、ファーストがベース付近を守り、一二塁間が広く空きます。


野球では、一塁線よりも、一二塁間の方に打球が飛ぶことの方が多いため、ファーストがベースにつくことによって、ヒットになる確率が上がります。


であるなら、やはり


ランナーファーストの時こそ強打ではないか??


と考えています。


バッテリーは全力で、ダブルプレーを狙ってくると思いますが、打球が転がりやすいゾーンが空いている時に、ヒッティングで勝負するのは、かなりアリだと私は思います(バスターなどの強行も含めて)



バントはただの犠牲である。ホームランこそ最大のチームプレー


日本には自己犠牲の精神がかなり大きなウェイトを占めているように感じます。


自分を犠牲にして、先の走者を進めることがチームプレーである。


その考えは浸透しています。


当然バントもチームプレーではあります。


しかし、本当のチームプレーは


ホームラン


だと思います。


理由は無論、点が入るからです。


ノーアウト一塁で、ピッチャーの球威が落ちるなら、そこを強打するのもありだと述べました。


なら、ノーアウトランナー一塁で、長打を狙うのもありなのではないか?


長打で一点が入るなら、そちらの方がいいはずだ。


私はそう思うのです。



なぜバントなどのスモールベースボールが持ち出されたか?


バント、エンドランを用いたスモールベースボール。


これのよさはもちろんありますが、なぜスモールベースボールが出てきたかというと、WBCの影響でしょう。


WBCのボールで、日本代表がホームランを打つ確率はあまり高くない。


パワーでは若干引けを取る。


だから、スモールベースボールを用いて、世界を制した。


そのことが日本国内に浸透して、スモールベースボールが持ち出された。


そういう流れでしょう。



確かに、スモールベースボールを用いて、世界を制したことは素晴らしいことだと思う。


ただ、これは長打が打てないから、用いられた手法なのだ。


日本人が見出したの国際大会での戦い方である。


長打が打てるなら、長打がいいのだ。



長打の方が点は取れるのだ。



まとめ

近年、バントよりも強打が多くなってきている。


特に、セ・リーグの得点力上位球団は2番のバントが少なく、打てるバッターを配置している


私はDH制のないセ・リーグでは、アウトをあげないことを第一に考えて、戦っていくべきと考えます。


バントの効果が期待されたほどではない


というのが、野球界に広まれば、バントという作戦はどんどん消えていくだろう。



平野 謙
ベースボールマガジン社
2015-08-18